2023/08/07 15:08


新しく入荷をしたバッグのご案内です。
どれも共通して製品での染色をしたものです。
染色工程では水に浸され乾燥することを繰り返しています。
このときに、水分を含むとわずかに生地は膨らんで乾燥をするときに、元に戻ろうとします。
その自然のダイナミズムによって得られた表情が、そのままに仕上っています。
どれもまっ白のキャンバスのバッグだったと思いますが、染めたり、洗ったり、絞ったり、干したりを繰り返して仕上げており、どれも表情はそれぞれです。
入荷のタイミングが、いつもであればそれぞれなんですが、今回はそれぞれが揃って入荷をしております。

色は、
DK-INDIGO
TANNIN
STAIN
の3色

DK-INDIGOは、染色を繰り返したことによるもので、バッグ全体が歪んだり縮んだりしないようにゆっくりと形を整えながら仕上げています。
そのことで、大きなシワや痕が少ない、全体的に落ち着いたしっとりとした質感が特徴です。

TANNINの淡くベージュな色合いは、ヌメ革を鞣す際にタンニン液の入った槽にバッグを投入して、色付けをしています。
鞣しの工程のタンニン槽のダイナミズムがそのままに反映されて、強い摩擦や揉まれた痕が残っています。
野生味のある質感と風合い、そしてわずかにレザーの香りがすることも特徴です。

STAINは、あらかじめ製品をグシャッと丸めた状態にして、染色を繰り返しています。
凸凹に丸まったままで、染色を繰り返すことで滲み出したような濃淡と、青い部分にグシャの痕が残るシワが特徴です。

持ったり、歩いたり、置いたり、自転車に乗ったり、電車に乗ったり、飛行機とか使い方は人それぞれです。
それぞれピシッとなり過ぎていない中に、わずかな緊張感のようなものがあるのも魅力のひとつだとおもっています。
このあたりの加減は、感じ方もひとそれぞれですので、画像をよくご覧いただき、想像力などを盛んに使っていただきご判断いただけるとうれしいです。